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岡町落語ランド 第330回 [寄席通い]

岡町落語ランド 第330回

演目
天狗さし           桂 雀太
阿弥陀池          桂 吉坊
寝床             桂 三金
中入り
軽業講釈          林家染左
たちぎれ線香       桂 吉弥

本当にいい環境の落語会だった。
しかも、始まって以来の動員記録だそうだ。
ざっと150人も入っていらっしゃっただろうか。
演者と演目でわざわざ電車を乗り継いでまで
行ったことに少し後ろめたさを感じたりも。

普段、何も分ってない自分がネタ批評なんて
おこがましいと思ってるからあまり言わない
けども、これだけのものを聴いて黙っては
居られない。 それぐらい、演者さんは大熱演
だった。
雀太さんの天狗さし。 去年の暮れに拝聴したけども、
その時より噺がこなれているように思えた。 おもしろかった。
元来、珍しい部類にはいる演目だし、なによりSFチックな噺
が大好きな私にとっては、こんな噺が聴けること自体幸せな
ことであります。
吉坊さん。 こんな綺麗な阿弥陀池は聞いた事がない。
語り口も、抜き身一本ぶら下げてとか、匕首でとか、
どれをとっても所作が綺麗のだ。 元来、洒落で
嘘を言っている噺だけども、そこをぎこちなくする
ことで嘘を強調するような噺しか聴いた記憶がないのだけども、
すべてが綺麗なことで、返って嘘っぽさが増したりもするのだな
と感動した。
三金さん。 バルーンショーに、創作に、前説にまで登場なさる
三金さん。 その三金さんの寝床。 初めて聴いた。 大音量の
おがおがおがおが だけで、 で旦那の浄瑠璃の破壊力の凄さ
が伝わる。 あとは、旦那は引っ込め気味で、無理やり動員された
観客の悲哀が面白おかしく伝わってくる。 正にジャイアンリサイタル
私には。 もっと大それた事を言うと我々世代には、それだけで
とっつきやすくて、おもしろさがより伝わってくると思う。 おもろかった。
染左さん。 講釈に軽業に。 流石と感心して、噺により入り込みながら
楽しめた。 ハリ扇と小拍子の振動が体に伝わるような一席だった。
恐らく、今度またこの演目を拝聴する機会があったとしても、ここまでの
臨場感を楽しめる事は無いと思う。 
吉弥さん。 たち切れ。 この会に寄せてもらおうと思ったのは、
吉弥さんが、この演目を演じられると聞いたからだ。
たっぷり間をとりながら、終盤の部分は胸に込みあがってくるもの
があった。 この噺、聞くたびに小糸の心中たるやいかなるもの
だったかとやり切れなさがつのるのだけれども、今日は、若旦那
に感情移入にながら噺が聴けた。 これも、吉弥さんの語り口の
おかげか。


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