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読了 [読書]

必死のパッチ
桂雀々 著

必死のパッチ

必死のパッチ

  • 作者: 桂 雀々
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本

敢えて言う。 この本は二番煎じでもなければ
二匹目のどじょうでも無い。
ホームレス中学生がある種の冒険譚、例えるなら
恐さ知らずの綱渡りだとすると、必死のパッチは
私小説だ。 恐さを知ってのダイビングだと思う。
ただ、書かれている事は小説ではない。
前から、テレビやラジオで本人の口から何度も
語られてる事実だ。
著者の人柄にもよるけども、語られてるだけなら
笑い話として受け止められたけども、活字になる
とより壮絶度が増す。 行間から悲壮感が見て
とれたりする。 文章を読んで筆者の人となり
を知りたくなった事はたびたびある。 その人の
一部を知ってて、書かれた文書を読んで意外性
や人となりを感じた事もある。 文章を読んで、
しかも知ってる事実を読んで、より深くその
人となりに触れたような感覚に陥ったのは
初めてだ。 出きることなら、桂雀々と言う人も
その人の芸も知らない時にこの本を読みたかった。
書かれてる内容とその人を始めて見た時の
ギャップに恐れおののいた事だろうと思う。
思えば、中学生の頃 関西で絶大な人気を誇った
ラジオ、ヤンタンの水曜日 笑福亭笑光さんこと
今の嘉門達夫さんの代わりにレギュラーになられた
時に桂雀々さんの事を知った。 丁度私は、この本に
かかれてるご本人の年齢と同じ頃の話だ。 
ビバルディの四季をBGMに雀々のひろば。 とか
やってはった。 それから、いろんなテレビやラジオ
果ては、生の落語でこれまで桂雀々さんに接してきた。
これから、桂雀々さんの生の落語を聴くたびに、多分
今まで以上に笑ろてしまうんだろうな。 そのギャップに、
これぞ、緊張と緩和かもしれない。

タグ:桂雀々
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読了 [読書]

鈴木亜久里の挫折―F1チーム破綻の真実 (文春文庫 あ 51-1)

鈴木亜久里の挫折―F1チーム破綻の真実 (文春文庫 あ 51-1)

  • 作者: 赤井 邦彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/10/10
  • メディア: 文庫

鈴木亜久里の挫折 -F1チーム破綻の真実-

昨日、F1では新しいチャンピオンが誕生した。
今年のF1のシーズンもいろいろあった。

スーパーアグリの破綻しついては、何故そうなったのか
興味をそそられるところであった。 そして、個人的
には現在のF1のあり方について一石を投じるに
余りある出来事だと思っていた。 だから、この事実
を風化させてはいけないとも考えていた。

本書が書かれた時期は今年の7月ごろとのことだ。
現在行なわれている訴訟の事にも触れてあった。
本書によると破綻の決定打は、ばんせい証券の一社員
が持ち込んだスポンサー SSユナイテッドとの契約不履行
及び、それに伴う融資問題に端を発するということらしい。
ホンダは悪くなく、最後まで支援に奔走したとのことだ。
その後のスポンサー獲得活動及び、チーム売却交渉も
不調に終わり結局はチームはF1撤退を余儀なくさらたらしい。

結局、報道をつなぎ合わせてこれまで知っていた事実の
つなぎ合わせと言う印象しか得られなかった。
本書にも、日本のモータースポーツに対する理解の
低さが記されていたけども、そんな事は改めて言われる
事実ではない。 穿った見かたをすると、理解度が低い
一般人に事の次第を事細かに言っても無意味だって
言われているような内容だった。 B4見開き2枚で
まとめられる年表に箇条書きで注釈を入れたような。

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宿屋めぐり [読書]

やられた。

宿屋めぐり

宿屋めぐり

  • 作者: 町田 康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/08/07
  • メディア: 単行本


はっきりいってやられた。
読み始めた頃は、告白の方がよかったかな。
パンク侍切られた候の方が判りやすいかな。
なんて思いながら読んでいたけども、さにあらず。
やっぱりやられた。
ついでに、読み終わって思ったこと。
600ページを越す重たい本をどこへ行くのも
持ち歩き、主人公と同じとは言わないけども、
ちょっとは苦行をともにしたような気分も味わえた。



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読了 [読書]

そのノブは心の扉

そのノブは心の扉

  • 作者: 劇団ひとり
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本
劇団ひとり著 「そのノブは心の扉」を読んだ。
陰日向に咲くにえらく感動したので、期待して
買ってきた。
エッセイというのか、なんというのか、虚実入り混じって
いて、ネタ集っぽくも感じる。
面白くないのかと言われれば、おもしろい。
でも、そこまで感動はしなかった。
何故かは判らない。 ただ、読んでいて陰日向では
遠くの物陰にちらりちらりと見えていた著者の影が
今回は前面にどかっと著者の顔が見えて、著者の
顔の後ろに本の内容がついていってるような印象を
受けた。 一人称で語ってるのだから当然だけども、
そのへんがちょっとだけ・・・



 

タグ:劇団ひとり
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読了 [読書]

オタクはすでに死んでいる (新潮新書 258)

オタクはすでに死んでいる (新潮新書 258)

  • 作者: 岡田斗司夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/04/15
  • メディア: 新書

確かに著者が言うようにオタクな文化は
希薄になって拡散してしまったのかもしれない。
ただ、オタク貴族やオタクエリート主義って
いうのは今でもあるのかもしれない。
と、いうよりはより顕著化してるのかも
しれない。 しかも、火の無いところに
たった煙のように、有名無実なヒエラルキー
とか、そういう形で。
そういう点には、子供も大人もないような
気がする。

タグ:岡田斗司夫
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