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鶴瓶のらくだ・・・・その後のその後 [寄席通い]

セルフトラックバックだ。

昨日、松鶴師匠のらくだのCDが届いた。
早速聴いてみた。
聴きながら、冷静にいろいろ考えてみた。

なんで、私がもやもやじめじめ陰々滅々としてしまったか。
まず、落語というものは一人が座った状態で何人もの人物を
演じるものだ。 演者が言わんとすることを汲み取ろうとすると、
聴衆の側も、想像力を働かせて噺の情景や、登場人物に感情移入
していかないといけない。 この感情移入っていうのが今回の問題点だ。
あれだけ、大掛かりなセットを組まれて鶴瓶の葬式を始めに刷り込まれ、
有名人のメッセージで演者の極悪非道さを刷り込まれ、出棺の演出も
あって、それから聞くらくだ。 って本当なら紙屑屋に感情移入する
ところを、無意識に死んで居ないらくだの卯之助を演者に見立て、
その上、 話の途中の照明効果も相まって、そこに感情移入することになってしまった。
結局、生前極悪非道の限りをつくしてろくでもない死に方をしてしまったヤツにとりこまれて
しまったのだ。 このへんが後味の悪さにつながったんだと思う。
やっぱり、過度の演出が演者も演目も殺してしまっていると思う点は
曲がらない。
鶴瓶師匠のオリジナルのサゲ以下の付けたしは、師匠の良心の賜物だった
ような気がする。

笑いは緊張と緩和だと言う説もある。 元来、聴衆たる私は、落語にしろ
漫才にしろ、喜劇にろ、コメディ映画にしろ、ただ笑えればいいので、その笑いを
系統立てて考える事はしない。 そして、下記でもう終わりだと言って、終わらなかった。
二つの禁をおかした。 この点は反省する。
これでほんとうにおしまい。

 

 

鶴瓶のらくだ・・・観劇その後
<COLEZO!TWIN>落語 六代目 笑福亭松鶴 セレクト1

アーティスト: 笑福亭松鶴(六代目)出版社/メーカー: 日本伝統文化振興財団発売日: 2005/12/16メディア: CD


<COLEZO!TWIN>落語 六代目 笑福亭松鶴 セレクト2

アーティスト: 笑福亭松鶴(六代目)出版社/メーカー: 日本伝統文化振興財団発売日: 2005/12/16メディア: CD

どうしても納得が行かない。
落語を聴きに行ったのではない、見に行ったのだ。
一夜あけてもなんかもやもやする。
どうも、恐喝4件・死体損壊・死体遺棄・誘拐・殺人未遂の
片棒を担いでしまったみたいな気がする。 
噺に妙な入り込み方をしてしまったからか。この辺が鶴瓶師匠のもつパワーなんだろう
と思う。
鶴瓶師匠が昨日の前説で話していた、ABC新人落語コンテストの六代目松鶴師匠の
エピソード。 「こんなん落語やおまへん。」 という一点のみに回帰してしまう。
鶴瓶師匠は、ただ高座に座って一席落語をやられただけなのに。 やられた事は
飽くまで落語なのに。 それを落語と受け止められない。
全部、余分な演出のおかげや。 落語聴いてこんだけ悩むのも初めてや。

なんかもやもやしてしょうがないので、上記二点の購入を決定した。
うまくノセラレタといえばそういうことだけども。 これで私個人としては納得が行くのだ。
これで、本件は終わらそう。



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