今日の海文堂 [読書]
本を買うためだけに元町に行った。 海文堂閉店の報道後、居ても立っても居られなくなったから。
相変わらず居心地がいい。この居心地の良さを失うのは耐えられない。神戸の大いなる損失だ。
心なしか、普段よりお客さんが多かった様に思うけど、その他に変わったところは無かった。
結局、閉店のアナウンスを聞いて帰ってきた。
海文堂 [読書]
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201308/sp/0006222618.shtml
何とも寂しいニュースだ。 海文堂が閉店してしまう。
私の持ってる本の8割ぐらいはここに本屋さんで買わせてもらったものだ。
学生時代は地元に無い本や、船の専門書を立ち読みさせてもらうために、電車で1時間半
かけて通ったりもした。
就職してからは、ほぼ毎日通ってた。
本屋の良心の権化みたいな本屋さんだったのに。
本はどこででも買える。ネットでも買える。
でも、船の柄のブックカバーのかかった本でなくては、読む気にならない。
どんな状態でもいいから、お店を続けていただく訳にはいかないのだろうか。
小額出資者を募るとか、最悪、移転縮小してもしょうがない。
私は、買った本を読むと言う意味、それと海文堂で買った本という意味。
二つ揃わないと満たされない。だって、25年以上、そんな生活をしてきたから。
海文堂の長い歴史にくらべたら、なんとは無いことだし、どれだけ売り上げに貢献したのか
と言われれば恥ずかしいかぎりだけど、でも無くなってもらうと困るのだ。
読了 [読書]
えてこでもわかる [読書]
発売日から、行きつけの本屋にいつ入るのかと首を長くして
待ってたけでも、なかなか入荷になかったので、ほかの本屋
で買っちゃった。 手にした瞬間から最後まで一気に読破した。
一人称で語られる般若心経。 そのままネタにしたら多分、
大河漫才「般若心経」になりそうな内容でした。
一度目は読んでる間中、見えない西田の突っ込み&かわれ!
が聞こえてきてしまった。 もう一度読み直してみようと思う。
タグ:笑い飯
読了 [読書]
斜陽に立つ
古川薫 著
今年に2月まで、一年以上にわたって毎日新聞日曜版に
連載されていた小説だ。 今年の5月に単行本化されたことは
知っていたけれども、落ち着いて読みたかった。 やっと読了した。
乃木は愚将に非ず。 否定も肯定も出来ない。
ただ、私は歴史家でも作家でもない。 「過去に対する現代の優位」
があるから、この本を新聞連載時も単行本としても読むことが出来た。
再読しようと考えた理由は、結びの一文の
「自敬に徹したこの最後のサムライにとって、世上の毀誉褒貶は
無縁のざわめきでしかなかった。」
だった。 単行本を手にするまで、いろいろと自分なりに考えて見た。
乃木希典と児玉源太郎。 そして、ここでは語られていない東郷平八郎
のこと。 考えれば考えるほど、結びの一文に回帰してしまう無限ループに
陥った。 神格化され、いいようにその精神論が幾度と無くよみがえる
乃木希典、 昭和時代まで生きつづけ、艦隊派にもちあげられ、半ば
生き神様と化した東郷平八郎。 この後、類する人種が思い浮かばない
児玉源太郎。 でも、本人達にとっては、「世上の毀誉褒貶は無縁」
なのであろうと思う。 正に無限ループだ。
古川薫 著
今年に2月まで、一年以上にわたって毎日新聞日曜版に
連載されていた小説だ。 今年の5月に単行本化されたことは
知っていたけれども、落ち着いて読みたかった。 やっと読了した。
乃木は愚将に非ず。 否定も肯定も出来ない。
ただ、私は歴史家でも作家でもない。 「過去に対する現代の優位」
があるから、この本を新聞連載時も単行本としても読むことが出来た。
再読しようと考えた理由は、結びの一文の
「自敬に徹したこの最後のサムライにとって、世上の毀誉褒貶は
無縁のざわめきでしかなかった。」
だった。 単行本を手にするまで、いろいろと自分なりに考えて見た。
乃木希典と児玉源太郎。 そして、ここでは語られていない東郷平八郎
のこと。 考えれば考えるほど、結びの一文に回帰してしまう無限ループに
陥った。 神格化され、いいようにその精神論が幾度と無くよみがえる
乃木希典、 昭和時代まで生きつづけ、艦隊派にもちあげられ、半ば
生き神様と化した東郷平八郎。 この後、類する人種が思い浮かばない
児玉源太郎。 でも、本人達にとっては、「世上の毀誉褒貶は無縁」
なのであろうと思う。 正に無限ループだ。