「のれん」 [ニュース]
女将「営業許されない」、船場吉兆「のれん」17年で幕
「のれん」は人が育てるもので、「のれん」が人を育てる事は絶対無い。
「のれん」は一種の旗印で、確かに守るべき人たちにとっては何物に変えても
守り抜かなければならないものだろうけども、客にとってはそんなことはどうでも
いいことだ。
客より、「のれん」を育てる側の人間より、「のれん」自体を第一に考えた
報いがこれだ。
結局、最初から「のれん」にかけて謝罪する、改める。誓うってことができなかったのに、
最後まで「のれん」にこだわり続けた女将さんは、この先も多分、考えを改めることは
決して無いと思われる。
高級料亭「船場吉兆」(大阪市)の廃業が明らかになった28日、女将 ( おかみ ) の湯木佐知子社長(71)は、記者会見で涙を流した。牛肉産地偽装、食べ残しの使い回しなど、次々と明るみに出た「食」への背信行為。料理界初の文化功労者・湯木貞一氏(1901~97)が一代で築き上げた名門ブランドは大きく傷つき、「のれん」の一つが17年で消えるという結果になった。
大阪市中央区の船場吉兆本店近くのホテルで行われた廃業会見。約150人の報道陣を前に、和服姿の湯木社長は用意したコメントを一気に読み上げた。「食に携わる者にあるまじき行為」「社会のすべての皆様におわび申しあげます」。後悔と謝罪の言葉を繰り返し、うつむき、ハンカチで目を押さえた。
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